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夏休みは長い。
しかも寮やら宿舎やらあるギムナジウム生活なだけに
四六時中いつだって適当にぶらついてりゃ誰かには出逢う。
勿論平素の学園じゃなくて夏休みだからここにいる生徒は少ない。

つまり特定の生徒に何度もでくわす可能性が低くないってことだ。

画展用に描いていた絵に何かひとつ面白いもんを加えてぇなぁとか思いつつ
ニコチンも不足してきたんで何本か吸うために何時間ぶりかにアトリエを出た。
窓から差し込む光で太陽が出てる時間かそうじゃないかは解るけど具体的な時間は不明。

「何時だぁ?」
とフラフラ競技場まで出てきてみれば
ぽっかり浮かんだ月の下にクソガキがいた。

クソガキじゃねぇな。
俺だって芸術の表現者なんで照れくさくもなく言うけどよ
月下に儚い幻のようでいてそこにあるのが必然のような天使がいた。
漆黒の髪に綺麗な天使の輪つくってさ艶めいた頬が白くやんわり光ってんの。

煙草吹かしながら見入ったね。
月を見上げてじっとしてる横顔だったし。

どのくらいそうしてたのか。
ちょっとあることを考えたりしてたら
「いつからそこにいたの?気付かなかったな。」
いつのまにか俺の脚元の階段の下から昇って来てた。
綺麗な顔した清楚なクソガキ、否、大天使ミカエルか。

「いつからだっけかなぁ。
 今、何時だ?」
「俺も時計ないから解んない。
 何見てたの?」
「は?おまえだろ。」
「俺?」
「ああ。」
短くなった煙草を携帯灰皿に押し込んで新しい煙草に火をつける。
「臣さんって雲みたいな人だね。」
「あ?」
「掴みがないって言うか
 掴みどころがないって感じ?」
「掴みたいのかよ?」
「ちょっとはね。」
「ふん。」
肺に煙を吸い込んで吐き出しながら言ってみる。
「片鱗掴ませてやるよ。
 俺が一日の殆どを費やす場所、ついてくるか?」
「俺が行ってもいいの?」
ああ、遥に制止かけてたの知ってんのか。知ってんだろうな。
「気が向いた。
 明日には気が変ってるかもな。」
少し意地悪く言うと
「意地悪だなぁ。」
と笑った。笑ってから「行くに決まってんじゃん。」とまた笑った。

アトリエに戻ると腕時計で時間を確認した。
おいおいもう22時回ってんじゃん。
そんな時間連れ込んでいいのか。
と白雨を見るも
「へえ、広いね。それになんでも揃ってるんだ。
 こっちはロフト?で、こっちはキッチンカウンター?
 すごいね。ほんと何でもあるんだ便利な空間だね。」
見渡しながら何やらつぶやいてる。
俺はそのキッチンカウンターの中で湯を沸かしコーヒーを入れる。
「牛乳も砂糖も切らしてんだ。ブラックでいいか?」
「うん。頂きます。」
ああ、ほんと行儀のいいガキだ。
そのガキにさっき考えてた提案をしてみる。

 

 


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