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とうとう告げてしまった



この想いの名前を自覚したのはいつだっただろう

好きな人がいる。
佐原に感づかれていたようなので
思い切ってそう答えてみたら、
佐原は「月代だろう」と言った。
「確かに魅力的な人間だが
 同性を好きになるというのは
 それだけ以上のものがあるのだろうな」
と窓から彼らがサッカーをしている姿を見て
「それともひとめぼれというやつか?と聞いた。
ひとめぼれ。
そうかもしれない。
ひとめ見たときから気になったのは確かだ。
だけど。
ひとめぼれだとひとことで言うのは簡単だけど、
ふためも、みつめも、見るたびに、知るたびに、
触れるたびに、
魅かれてやまないこの感情は一言では言えない。
なんどか否定しつつ
なんどか打ち消しながら
そのでも募り、膨らんで、出した答えは
この感情を恋と呼ばずしてなんと呼ぼうと
ああもう認めるしかないんだなと言う結論。

「特別な何かをされたから特別な存在になったんじゃないんだ
 むしろ誰にでもあった接触でしかない日常の中で
 彼だけが特別に映ったそれはやはり、ひとめぼれなのだろう。
 きっと、彼は俺の自分が知り得なかった好きにならずにいられない存在だったんだろう」



告白に対する彼の返事はおもいもかけないものだった。
「おためしでつきあってみる?」



うん。と言葉に出さずにうなづいて返したら
「それじゃ、これからよろしくね」
と彼は返した。
この日この瞬間に彼との何かが始まった。
何がどう始まったのかわからないけれど、
翌日から確かに何かが始まったのを、
彼の思わせぶりな優しさを確かに感じた。

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去年の春に出逢った。
梅雨前の雨の日に傘をもらった。
夏直前に海に誘われて少し近づけた。
夏が終わるころにはこれは恋だと自覚した。

秋が来て
秋が過ぎて
冬が来て
もうすぐ冬を終える

春になる前のまだ寒い日
昨日俺は月代に好きだと告げた。

『・・・・・・好きって、俺と付き合いたいってこと?』

月代はそう返した。
それを俺は否定した。
そういう意味ではないととれる言い方で。

だから月代はノーともイエスとも言わなかった。
ただ受け流したり茶化したりもせず『ありがとう』と言った。

その言葉は嬉しくもあり
その返事は寂しくもあった。

わかっている。
俺は最後の最後で意気地が無い。

なんともいえない思いのまま登校した。
昨日の不在が嘘であったように月代がいた。
いつもどおり「おはよう」と彼の声が俺に笑った。
この時は正直、変わらない日常光景に安堵した。

いつもと変わらない日常光景?

ふと振り向くと月代と目が合う。
月代が俺を見ていたのがわかる。
そういう瞬間が今日は何度かあった。





告白はしたが付き合いたいとは違うと言ってしまった上杉
当然返事はイエスもノーもない
最後にありがとうと言われただけ

翌日
上杉(曖昧な告白をしてしまったためどんな態度でいたらいいのか?)
月代(もっと近づきたい好きだと言われた→仲良くしよう→上杉を構う)

上杉(顔が緩みそうになると意識して力が入り眉間にしわが寄る表情になる)
上杉って笑わないよね悪い奴じゃないのはわかるけどとっつきにくい感じ?
怒ってるのかなって思っちゃう。イケメンなのにもったいない。
ちょっと同意の月代だったが
好きって言われたし、近づきたいって言われたし、
もしかしたら上杉自身そういう自分を変えたいって思ってるのかもだし。
=どんどんどんどん近づいて接していく
=嬉しくて表情も身体もこわばる上杉
=追う月代
=どうしよう。嬉しくて顔に力が入らなくて泣きそうになる。

=困らせた気分であやまる月代
=あやまって欲しくない上杉

ほどほどにするよ
離れないで行かないで

慕われている月代
初めて見たときは綺麗な顔だと思っていたのに
その上で態度も声も仕草も全部が綺麗でたまらない
自分と似たようなことを月代に告げる人物との瞬間を目撃
自分に返した言葉を返そうとしている(ように見える)月代
止めに(邪魔に)入る上杉
「ごめんなさい。本当は好きになって欲しい、恋人として付き合って欲しい、
 独り占めしたいと望むような好きなんだ
 
 何でもする。好きになってくれないか」


ーーーーーー


したわれてる別バージョン
生田恋の悩み相談中
バレンタインになんやかんやあった生田
(合コンとか?)
(部活交流会)
水品は胸糞悪くて抜け出し帰宅&自主トレ
(そこそこ口出しできる立場)
月代の話題がでる
月代の情報を聞く
月代を探りたい女の子
(体育祭と学祭で見初めた子多いんだよ)
の友達を好きになってしまう生田
↓の展開へ
「つっきーって付き合ったことある?」
「恋人とかそういうこと?」
「うん」
「なら、ないよ」
「なら?」
「うん。付き合ってたと思ってたけど
 片思いだったんだよね」
「つっきーが片思い?」
「そんなこともありました」

色んな人から恋の相談を受ける月代
告白めいたものもちらほら
そこを目撃上杉
今日は朝からどんよりと曇った鈍色の空で
なんとなく陰鬱な気持ちで登校した。

その上。
それ以上に。
もう朝のHRが始まるというのに月代が教室に来ない。

高校に入学して登校日こそ遅れた月代だが
それ以外一度だって休んだことや遅刻をしたことがない。
むしろ朝は早い方で隣の席でおはようと笑う月代がいたのに。

今日はまだ来ない。

朝の部活を終えた水品が
「月代まだ来てないのか?」
と古泉に聞いているのが聞こえた。

担任の笹山先生はHRを始める前に座席を確認して
「月代がまだだな」
と言った。
学校に連絡もしていないのだろうか。
俺は空っぽの月代の席を見ながら不安に思う。

「あいつ何やってんだ!」
と水品が呟くのと
「携帯も切ってるのかしら?つながらないわ」
と古泉が返すのが聞こえた。
いちばん仲が良さそうなこの二人が連絡を取れていないことに
言い知れない胸騒ぎを感じながら再び不在の月代の席を見た。

それから昼になっても月代は登校して来なかった。
笹山先生を追いかけて聞いてみようと廊下に出たら
月代に対する俺の感情を知っている佐原が戻ってきて
「水品と古泉が今廊下で笹山先生に月代のことを聞いていたぞ。
 やっと連絡がついたらしいが、午後の授業にも間に合わないそうだ」
と月代に関する情報を教えてくれた。
「そう・・・・・・なのか。
 どう・・・・・・したんだろうな」
「さてな。
 授業に間に合わないほど遠くにいるのか。
 ひとまず病気や怪我ではないようだったぞ」
ほっとしたように佐原を見たのだろう。俺は。
「ひとまずは良かったな」
と佐原が笑った。
「ああ」
「ただ、」
俺が頷くも束の間、佐原が言った。
「関係ないような気もするが今日はバレンタインデーなんだな」
「え?」
「いや、月代が来ないのを懸念してあの二人も色々憶測していたようでな」
と佐原はまだ廊下にいる水品と古泉を一瞬見やる。
「どこぞの女子に告白でもされてそのままサボってたら容赦しないと言っていた。
 言ってみた後で、月代に限ってそれはないと二人同時に首を振っていたがな」
「そう・・・・・・か」
バレンタインデー?告白?今日?
ああそうか、今日はそういう特別な日だったのか。
特定の女子校と学校行事は合同で行ったりしているが
そのうち合併するにしても一応今のところここは男子校だ。
そうなるとそんな機会は通学中・・・・・・月代が誰かに告白された?

「だからそれはないとあの二人が否定していた」
俺の感情を読み取ったように苦笑して佐原が言った。
「それはない?」
「少なくともそんなことで浮かれて学校にも連絡しない月代は月代らしくないと思わないか?」
「・・・・・・思う」
「明日になれば分かるだろう」
佐原はそう言って、
「余計なことは考えぬことだ」
そうとも言って、苦々しく笑った。

月代の席は空席のまま
月代の姿がないままで授業が終わった。
月代の姿がないことは酷く虚無を感じさせた。

月代に会いたい。
一目見るだけでもいいから。
胸がざわついて気持ち悪くなるほど
自分の感情が抑えきれなくなるほど
俺は彼を、月代の存在を、求めて止まないのだ。

「月代は今日どうして休みだったんですか?
 病気や怪我ではないんですよね?
 課題とノートを届けに訪ねて行きたいんですが」
俺の言動が意外だったのだろう。
放課後になるなり教員室に駆け込んでそう言ったら
笹山先生はポカンとした顔をして物珍しそうに俺を見た。
「届けにって家までか?」
「はい。住所教えていただけますか?」
「う~ん。
 ・・・・・教えんこともないがすれ違うかもな」
「はい?」
「行かなくても月代はもうすぐ学校に来るぞ」
「・・・・・・今からですか?月代が?」
「おうよ。
 無断欠席は無断欠席なわけよ。
 どんな事情があったにしてもな。
 だから反省文は書いてもらうぞって言ったらな
 今から書きに来るとさ」
「反省文を書きに今から・・・・・・」
「おかしな奴だよな。
 今日のことは今日中に責任取りたいんだと。
 てことで、もうちょっとしたら来るんじゃないか
 その前に上杉は生徒会あっただろう?ちゃんと行けよ」
「・・・・・・はい」
月代が来る。
月代に会える。

幸い本日の生徒会室は
プリント配布のみで終わり
すぐに教室へ向かうことができた。

息を切らして向かったほの暗い教室の片隅には
・・・・・・月代がいた。
あっけなくそこにいた。

今日ずっといなくて不在が不安で仕方なかった存在。
会いたいと思えば思うほど胸がざわついた存在がいた。

「月代」
俺の言葉にゆっくりと振り返った月代は
「ああ、上杉」
と俺の名前を呼んだ。
その声もその表情もなんだかいつもと違う。
ぼんやりとしてどこか心もとないような雰囲気を纏っている。

「月代」
「ん?」
「今日いなかったな」
「ああ、うん。連絡するの忘れてて
 反省文書かされてるとこなんだ」
机の上に広げた用紙をめくって答える。
知っている。
だからここに来たんだ。
だからここに会いに来たんだ。

会いたかったんだ。

「上杉? 
 どうかした?」
月代をただ見つめたまま
固まって動けない俺は立ち尽くしたまま、
月代を見つめるだけで言葉を紡ぐことができない。

どうかしたのは月代がいなかったからだ。
どうかしているのはやっと月代に会えたからだ。
それなのに今、目の前にいる月代が儚くて不安になる。

キュキュっと床を歩く音がして月代が近づいて来る。

「心配してくれたんだって?
 さっき笹やんから聞いた。ありがとな」
首を横に振るのが精一杯なのに
染み入る月代の存在が優しい声が
この身と心に波紋を広げて胸が詰まった。

「じゃ俺、これ出して来るから。
 また明日ね」
そう言ってこの場を去ろうとする月代の存在が
惜しくて寂しくてもっとそばにこのままいて欲しくて言ってしまった。

「好きなんだ。ずっと。月代が。
 好きだ」

きっともう限界なのだ。
隠しておくことはできない。
こんなに好きならいつかはバレる。
佐原にだって古泉にだってバレている。
水品にだって知られてしまっているんだ。
曖昧にいつかバレるよりも言って楽になりたい。
何かを望むわけじゃないんだ。望んだりはしない。

ああ、そんなことよりも俺は・・・・・・月代に告げたかったんだ。

「好きなんだ」
顔をあげることも出来ずにもう一度告げると下から覗き込む月代の顔があった。
喜んでいるようには見えないけど嫌悪されいているようでもなさそうな表情。

「・・・・・・好きって、俺と付き合いたいってこと?」

そして直球。
付き合いたい?俺が月代と?
こんな面白みのない男の俺が?

「違っ・・・・・・その、そういうことではなくて」
そこまでは望んでいない、と言えば嘘になる。
ただそこまで望んでいると言えば振られてしまう。
「友人としてでも近い存在になりたいと」
これくらいなら言ってもいいだろうか?

そろりと目を開けて月代を見た。
特に表情の読めない瞳が黒く深く濡れていた。
夜の闇で月夜を映して揺れる海に浮かぶ月のようだ。

「うん、そっか、よろしくな」
言葉を紡ぎかねていると息を吐くように月代が言った。
「とうとう雨が降りだしたな
 上杉、傘持ってる?」

気がつくとトタトタと雨粒が窓を叩く音が聞こえる。

「ああ、朝から曇り空だったから・・・・・・」
「そっか。よかった。
 もう遅いし下駄箱まで送る」

ほんの少し空気が緩んだ気がした。
ほんの少し月代が笑った気がした。

 
「俺、これ提出したあと保護者呼ばれて面談だから
 一緒には帰れないけど、気をつけて帰って、上杉」

下駄箱まで送ってくれた月代は反省文でひらひらと振りながら言った。
ああもうさすがに離れなければ、帰らなければ、行けないんだなあと、
肩ごしに振り返ったら、

「ありがとう」

と月代の声が追いかけてきた。
その声の優しさに体が震えた。





賑やかだった体育祭も学園祭も終わった
どちらも月代は眩しいばかりの活躍で
目を閉じた残像にだって輝きを放つ。

どうしてあんな人がいるのだろう?
どうしてあんな人と俺は付き合っているのだろう?
どうしてあんな人が俺なんかと付き合おうと思ったのだろう?

そういうことを考え始めるとキリがないのだけれど
「上杉、待ってた。一緒に帰れる?」
特に用事のない放課後の日も暮れた頃
俺が生徒会の仕事を終えるのを見計らって
影が伸びる廊下や玄関近くの片隅で待っている月代

こんな時間まで俺のために月代が待っているのだ

「もう待ってなくてもいい」
「ん?」
こんな時間まで彼は俺のために時間を潰して
待っていてくれていることが心苦しい
俺なんかのためにそんな時間の使い方を
させてしまっていることが心苦しい
だからといってこの返答はないだろうとは思う

「その、悪いから。
 月代はこんな時間まで用事ないだろう?」
「それなりにあるから気にしないでよ
 ・・・・・・上杉が迷惑じゃなければ」
迷惑なわけはない
そんなはずはない
「うん」
「じゃ帰ろう」
そんなに長い道のりじゃない。

駅までは徒歩で15分
それだけの道のりのために
それだけの道のりを俺と歩くために
待ってくれている月代に俺は何を返せばいいのだろう。

となりを歩く月代は
綺麗な横顔のままで
俺の視線に気づいて目を合わせては
にっこり笑うのだけれど俺は俯いてしまう

そんな俺を月代は申し訳なさそうに
白い息を吐いてまた横を向いて歩く
誤解されてないといいのに
この気持ちをこの想いを

ちゃんと届けていないのだから
ちゃんと届いていないのだろうが
それでも月代はいつも俺を待っていてくれる
月代は待っていてくれるのだいつも俺のために
だから大丈夫
ずっと大丈夫
今日も大丈夫

「ありがとう」
そう言ったら
「こちらこそ」
と月代が言った
言われて俺は鼻先がツンとした
俺はなにもしてないのにこちらこそだって。

『』

「それって月代先輩の自己満足なんじゃないですか~?」
なぜだか俺を好きだとかいう
月代との仲を知っている後輩が言う。
「自己満足?」
「そ~ですよ。
 いつも待っていられると思わせといて束縛してるじゃないですか~
 生徒会の仲間で寄り道していこうとかそ~いう時もいるんでしょ?
 上杉先輩はどっち取りますか?」
「それは待っていてくれた月代を・・・・・・」
「ほらほら~束縛じゃないですか~」
生徒会が出払うのを見計らって現れる月代だが
昨日は忘れ物を取りに戻ったこの後輩に見られていたらしく
なぜあそこにあの時間に俺を待つ月代がいたのか問われたばかりだ
 



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