忍者ブログ
キャラの日常日記ブログ
  • /04 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • » /06
カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

リンク
カテゴリー
解析
最新コメント

[02/11 しゅうむ]
[01/28 しゅうむ]

最新記事

(11/10)
(08/28)
(08/14)
(05/04)
(12/14)

最新トラックバック

プロフィール

HN:
white note
性別:
非公開

バーコード
RSS
ブログ内検索

アーカイブ
最古記事
カウンター

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ひな日記

知りたくなかった、知りたかったこと、知っちゃった。
うん、予感はしてた。
でも、覚悟してなかった。
もっと幸せな片想いをしていたかったから。

遙さんがマンションのエントランスロビーにある
奥の方のソファに腰掛けて携帯で電話してた。
あんまりにも穏やかで優しい表情だったから
すごく気になってちょっとだけ近づいてみた。

「うん。大丈夫。
 俺が明良を迎えに行くから待ってろな。」
遙さんの声がとても優しく「明良」って呼んだ。
なんだかドキドキした。胸がギュって軋んだ。

携帯を切って立ち上がった遙さんは私を見ていつもの声で
「こんにちは。」
と言った。
「こんにちは。電話ですか?」
「うん。日課でね。」
「日課?」
「そう。オトコもこういうマメさは大事なのさ。」
マメな遙さんってイメージつかないけど、
それだけ大事にしてる相手ってことよね。
「恋人、なんですね。」
恋人、いるんですか?
「そうだよ。」
「大事にされてるんですね。」
大事な人、なんですか?
「大事、だなあ。大事な人がいるっていいことだよ。」

あっさり認める遙さん。
あっさり言い切る遙さん。
遙さんらしくて素敵だなって思うけど
羨ましくて胸が張り裂けそうになるよ。
いいなあ。遙さんに想われる人。いいなあ。

「どんな人なんですか?」
「ん?恋人?」
「はい。」
「どんな人、かあ。必要な人だよ俺にとって。俺の人生にとって。とってもね。」
遙さんの人生に必要な人なんだって。
そこまで絶対的に言われたらたまんないよ。
「いいですね。そういうの。」
「ありがとう。ひなさんは恋してる?」
してます。貴方に。
「うん。でも片想いなんですよ。」
「そうかー。それでもしてないよりはいいよ。
 想ってればいつかは叶うかもしんないしな。」
想ってれば叶いますか?貴方を想っていてもいいですか?
「そうですね。それじゃ、また。」
「うん。またね。」

エレベーターの中で涙が滲んだ。
失恋決定。遙さんには大事な恋人いるんだって。
そんなの知っちゃったってこの片想いが消えるわけない。

笑顔がすき。声がすき。優しさがすき。
これからも逢うたびに絶対すきになるって解ってる。
片想いでも、人のものでも、すきなんだから仕方ないよ。

寂しい。切ない。苦しい。
でもスキ、すき、好き。

白雨を想った。
あんなに大事にされてるみたいな白雨。
遙さんに恋人ができたとき寂しくなかったかな?
切なくなかったかな?苦しくなかったかな?ねえ、白雨。


PR
ひな日記

3年生になってもう5月。
今年の短かったゴールデンウイークも終わっちゃった。

ケーキ屋さん散策仲間の祥子が降りたことない駅前に
美味しいケーキ屋さんできたから行こうって言うから寄り道した。
がっつり生クリームって気分じゃなかったからイチゴのムースにした。
美味しかったけどちょっと高めだったかなぁって思い返しながら電車に乗った。

そしたら見覚えのある背中。
そっか白雨ってコッチ方面の中学だっけ。
私立の頭が良くてちょっとお金持ちな子が通う中学。
白雨って遙さんと二人暮らしって言ってたのにすごいよね。

折角だから声、掛けたいんだけど、なんか白雨ってタダでさえ話しかけにくいのに
いつものマンションエントランスじゃないから余計話しかけにくい感じがして躊躇する。
躊躇して見守ってたら、ん?んんん?私以外にも白雨を追ってる人物に気が付いた。

赤い髪の背の高い男。
白雨と同じ制服着てる。
けど、首もとの学年を示す数字がⅡってなってる。
背が高いけど1こ下の学年なんだろうことは解った。
けどなんで声掛けないんだろう?こっそり見てるだけなんだろう?
あれ?白雨が2つも手前の駅で降りちゃった。後輩君も追って降りた。
あたしも・・・なんだろう、気になってつられて降りちゃった。もう追うしかない。

白雨を追う白雨の後輩。白雨の後輩をさらに追うあたし。
白雨はどんどんひとけのない方へ歩いていく。そんで誰もいないところで振り向いた。
「声かけてくれたらいくらでも構うから、こういうことすんな。」

後輩君の尾行に気付いていたみたいで白雨が後輩君に言った。
あたしはちょうど角に隠れられたからその声だけ聞いた。
「あんた秘密多いんだもん。」
後輩の癖にあんたとか言っちゃってるよ後輩君。
「なにが知りたいの?」
「全部。」
「んなの無理だよ。
 自分自身自分のことだって全部解っちゃいないんだから。
 おまえだってそうだろ?」
「・・・そうだね。」
「んじゃ自分ちのでっかい家に帰れ。」
「白雨がキスしてくれたら帰る。」
「こんなとこでできっかばーか。」
こんなとこじゃなきゃできんの?って心で突っ込みつつ
それよりもなによりもキスって何?白雨ってそっち系の人?
いや、うん、違和感全然ないけど、納得もできなくもないんだけど。

「これかしてやるから今日は帰れ。」
「まじで?うん。帰るよ。また明日ね白雨。」
「ああ。」
後輩君はそのまま真っ直ぐ進んで帰ってみたいで白雨だけが折り返して歩いてきた。

「で、あんたはなんでついて来たの?」
ばれてたのね。ごもっとも。
「ごめん。ほんとなんとなく。」
「ぷっ。」
「え?」
「だってなんだよ、ほんとなんとなくって。」
「う~ん。白雨見かけて声掛けそびれてたらさっきの人に気付いちゃって、
 んでほんとなんかなんとなく。感じ悪いよねごめん。」
「いいよ。帰りなんだったら一緒に帰る?」
「いいの?」
「だって帰り道同じじゃん。
 わざわざ時間ずらして帰る必要ないじゃん。」
「うん。」
不思議。白雨を一緒に道歩いて電車乗ってる。
「あのね、」
つり革につかまって本を読んでいた白雨が私を見る。
「さっきの後輩君に何、かしてあげたの?」
「ヒミツ。」
「ヒミツかあ。あのね、じゃあ」
「あんたってほんと怖いもの知らずというか
 すがすがしいほど躊躇なくずばずば聞いてくるよな。」
自覚はありすぎるほどある。今だって、
「そういう関係じゃないからそこは否定しとく。
 信じるか信じないかはあんたの自由。」
「信じる。」
恋人ってカンジじゃなかったし。

正しい2つ先の自宅周辺駅についたから降りた。
白雨が私の歩幅に合わせて歩いてくれてること、
私を歩道沿いに、自分は車道沿いに歩いてくれてること、
気付いてちょっと感動した。白雨って何気にフェミニストなのかもしれない。

「それじゃ、」
「あの、」
「なに?」
「さっきの人のこと遙さん、」
知ってるの?って聞こうとしてまたずかずかしかけてることに気付く。
「ごめんなんでもない。」
「・・・知んない。あのさ、できれば言わないで。」
「言わない!」
「ぷっ。あんたほんと、」
「えっ!?」
「いや、うん。あのさ、さっきのあいつ、
 もしこの周辺で見かけることがあっても無視して。」
「うん。」
たぶん、白雨は後輩君に自宅を知らせたくないんだろうってことは
さっきのアレでなんとなく解った。
「白雨は2つ前の駅に住んでるんだよね。」
「さっしがいいのな。ま、そんなところ。嘘ついてとは言わないから無視してて。」
「任せて!」
「恩に着るよひなさん。」
白雨が笑った。むかつくくらい可愛いの。
「それじゃ。」
「さようなら。遙さんによろしく。
 もう帰ってる?」
「・・・ううん。まだみたい。じゃ。」
一瞬白雨が戸惑った顔。その意味は3時間後に解った。

宿題の合間に聞いてたラジオが今日は綺麗な星空ですって言ったから
ベランダに出て夜空を仰ごうとしたら目下にまたあの時の女の人と遙さん。

胸が痛い。

ひな日記

坂口ひなです。
春です。あと数日で4月です。
私や白雨は3年生に進級します。

今日はぽかぽか陽気で快晴で、
とっても気持のいい日でした。
その上、週末じゃないのに遥さんを見かけた。
マンション前でもう半袖のシャツなんか着ちゃってて
その色素の薄いとび色の奇麗な瞳に私を見止めてから、
「こんにちは。ひなさん。」
って挨拶してくれた。
マンションの管理人さんと住居者って関係のおかげで
こんなにかっこいいひとが私に話しかけてくれる。
ここに住んでてよかったなぁ幸せだなぁって思う。

それにこないだの会話で名前で呼んでって言ったこと
覚えててくれて今日も名前で呼んでくれた。

「こんにちは遥さん。もう、半袖なんですね。」
「うん。ちょっと早いかとも思ったけど、天気がいいし、
 今日は春風をいっぱい感じたいなって思ってさ。」
そう言って春の香りを吸い込んで笑った。

「ひなさんは今、帰り?」
「はい。遥さんはお出かけですか?」
「うん。バイト。」
「他にもバイトしてるんですか?」
「代理のバイトとかたまに引き受けたりしてるんですよ。」
「今から?日が落ちたら冷えますよ?」
「ご心配ありがとう。羽織るもの持ってるから大丈夫。」
大きな鞄から遥さんの髪色に映えそうなお洒落な上着を少し引っ張って見せた。

「どんなバイ・・」
トしてるんですか?近場で見えるとこなら知りたいなっって、
こっそり眺めたり、訪ねて行ったり、できればいいなって、
問い掛けた言葉は遥さんの言葉に遮られた。
「あ、マズイ。遅れそうだから、またね、ひなさん。」
「あ、うん。いってらっしゃい。」

遮られたはずだったのに、
「あのね、」
振り返った遥さんは
「俺のバイト先、中高生は入れない所だから、
 もうちょっと大人になったらいらっしゃい。」
そう言って手を振って走って行った。
私の質問、悟って答えてくれた。
ほんと、遥さんって、私の理想の人だ。

遥さんの背が角に曲がって見えなくなるまで目で追って、
自宅へ踵を返したら何かが足もとに転がってた。
ちょっと大きめの装飾の施された・・・クリップ?
こんなの見たことない。見た目よりも軽くて使いやすそう。
ああ、そうか。
さっき遥さんが羽織るものを見せてくれた時に鞄から落ちたんだ。
これは遥さんのだ。

やっぱり届けるべきだよね。
だけど今からバイトだって。
マンションを見上げる。
白雨、いるかな?

用事があるなら白雨だって話しやすい。
遥さんと白雨の住む11階へ向かう。
表札を見ながら部屋を探す。
1102号室にそれらしき表札。

直見遥
月代白雨

遥さんと白雨の苗字が違う。
遥さんは初めて話した時直見って名乗った。
だから勝手に白雨も直見白雨なんだろうって思ってた。
家族じゃないの?兄弟でもないの?二人きりで住んでるの?

「人んちの前で何かたまってんの?」
振り向いたら後ろにけだるそうな表情の白雨がいた。
ほんと遥さんとは全然違う。似てるようでまるで似てない。

「ねっねえ?どういうこと?
 どうして苗字違うの?」
「は?」
「遥さんと白雨。なんで?遥さんは家族だって言ってたのに。」
「んなのあんたに関係ないじゃん。」
「そりゃそうだけど・・・」
明らかに不機嫌な白雨。
そうだよね。言いにくい理由があるのかもしれないし。
いきなり玄関前にいて、いきなりこんな話題の質問されてもね。

「ごめんっ!」
「はあ?」
「そんなこと聞きにきたんじゃないの。
 不躾な質問しちゃってごめんなさい!
 あの、あのこれっ!さっき遥さんが落としたみたいだったから!」
ずいっと、拾ったクリップを差し出す。
「ああ、うん。遥のだ。」
白雨は少し口調を柔らげて受け取った。

「さっき?」
「バイトに行くって。さっき外ですれ違って。」
「そっか。で、届けてくれたんだ?」
「うん。それじゃ、」
「───血はつながってないんだ。
 遥は家族だって言ってくれるけど、
 ほんとはただの親戚。」
「え?」
「だから苗字は違うんだよ。
 んじゃ、届けてくれてありがとう坂口さん。」
初めて「あんた」じゃなくて「坂口さん」って呼ばれた。
なんか打ち解けてくれたみたいでほんのり気持ちが上昇する。
しかも「だよ。」だって。心なし語尾まで遥さんっぽくて優しい。

「白雨、」
「んー?」
当たり前のように返事してくれるけど
初めから白雨のこと名前呼びしてる、私。
白雨からしたらとんだ常識知らずだよね、私。

「遥さんと白雨には特別なつながりがあるように見えるよ。私には。
 実際の兄弟や家族よりもお互いを大事にしてるように見える。」
またズケズケ踏み入り発言しちゃったかな。
けど、でも、そう見えるんだもの。
なんかお互いがお互いに必要みたいな。
お互いがお互いを大事にしてるような。
「───血みたいに確かなつながりがないからこそ
 このつながりを大事にしようって、強く思ってるからかな。」
え?
白雨が笑った。
すごく穏やかに。
すごく柔らかに。
いままで見たことない顔で笑って言った。
こんな同級生の男子が存在するなんて嘘みたい。
こんなに奇麗に笑ってその笑顔を見てうっかり泣きそうになるなんて。
「白雨の今の顔、遥さんみたい。すごく似てる。」
「そっか。」
そう言ってもう一回笑った。
それからいつもの顔で「ありがとうさよなら。」って家に入った。

どうやって帰ったのか覚えていない。
何度も浮かぶのは白雨の柔らかな声と顔。
どきどきするのはなんでなの?
泣きたくなるのはなんでなの?
私の理想も憧れも太陽みたいな遥さんなのに、
どうして月みたいな白雨がときどき遥さんと重なるの?

「謎が多いなぁ。」
逢うほど謎が増えていく。
知りたいことが増えていく。
もっと知りたいって思ってしまう。
これが好きな人を知りたいって心理なのかな。

ふと、遥さんが女の人といた日を思い出す。
気になるけどはっきり知ってしまいたくない唯一のこと。

ひな日記

面識のない古泉さんからバトンもらいました。
時代をさかのぼってやって来ました坂口ひなです。
女の子に答えてもらってから打ち切った方がいいと思ったそうです。
ではバトン答えます。

《王子様バトン》
約束
①アンカーを走ることは禁止
②バトンを改良しない
③必ず最後まで答える

◆貴方にとって王子様とは誰ですか?思い付くだけあげて下さい。
・遥さん。
存在そのものが太陽。奇跡の人だと思う。

◆理想の王子様とは?(具体的に)
・優しくてきらきらしてて背も器もおっきい人。

◆もしあなたが王子様ならどんな人をお姫様にしますか?
・白雨?なんか王子様ってゆーよりお姫様な感じする。

◆王子様とはどんなイメージですか?
遥さんに逢って以来、遥さんが王子様のイメージ。

◆目の前に先ほどあげてもらった王子様が立っていたらどうします?
現実にいるもんなぁ。
挨拶して笑顔もらっちゃう。

◆お疲れ様でした。次に回す方を5人あげて下さい。
古泉さん司令でここのむちゃぶり運営者に返します。
 なんか遥さん遥さんですみません。
女の子はやっぱり好きな人が王子様なんだと思います。
ひな日記

バレンタインが水曜日なんてありえなくない?
週半ばじゃ土日からいちばん遠いじゃない?不自然じゃない?
そりゃ学校でチョコ渡したりするんなら平日がいいでしょうよ。
でも私があの人に逢えるのって土日だけなんだもん。
その前の土日に渡すのも、その後の土日に渡すのも、
日にちが空き過ぎて不自然じゃない。渡しにくいじゃない。

遙さんはチョコ、もらうだろうな。きっとたくさん。
本命も義理もたくさんもらいそうだよ。誰にでも優しそう。
その中に紛れるだけでじゅうぶんだから渡したいなって思う。
白雨は、どーだろ。白雨はさ、どっかクールな感じで渡しにくいタイプ。
だから案外もらう数は少ないかも。もらっても無愛想だったりしそうかな。
それともクールに断られたり。うわ、それかなり、ショック受けそうだよね。
もしくは予想を反したやんわり笑顔で「ありがとう」なんて言われたらもっと衝撃。
なんて、行動に起こせない私のくだらない妄想。

「はーあ。」

渡せるかわかんないから手作りは辞めたけど
ちょっとビターで大人なチョコは買った。シンプルなデザインの包装は遙さんのイメージ。
遙さんだけに渡すのって変だなって思ったからついでに白雨のも用意してたり。
これは遙さんに言付ければ拒否られることもないだろうしって魂胆。

チョコを誰かに渡したいって思うのは初めてかもしれない。
義理チョコなら渡しておこうって思ったりしたけどたぶんこれは本命だ。
いつも管理人してくれてありがとうございますって義理チョコぶった本命チョコ。
だってそういう口実なら受け取ってくれそうじゃない。断る理由ないじゃない。

窓を開けて火照った顔を冷やしてたら冷たい風が入ってきた。
まだ2月。寒いはずだ。慌てて窓を閉めようとした目の先に誰かいた。
遙さん?遙さんは長身で不思議な髪の色をしてるからたぶん間違いない。

見間違いであって欲しいと思ったのは隣に女の人がいたから。

* HOME * NEXT
BrownBetty 
忍者ブログ [PR]