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記憶の中の太陽
眩しくて目を開けてられない

もうそこにないことを
どうにも受け入れられない

時間が戻れば取り戻せるのかな
そして時間が動いてまた失うのかな

繰り返すだけで進まないループでも
あなたのいない未来よりましだと思うんだよ
本当にそう思って生きていくのが嫌になったんだよ

それなのに
あなたのように優しくこぼれる光が
桜の花びらの間から、
木々の緑の隙間から、
穏やかに力強く降り注ぐものだから

ああ前を向いて生きていかなきゃって
いやでもこの先の行き着くところにいかなきゃって
震える膝を伸ばして一歩踏み出すしかないって立ち上がるよ

もう一度あなたにあえたなら
せめて笑われないようにいなくちゃね

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july,25

Dear 紗羅

約束をしたので手紙を書きます。

手書きの手紙ってなんだか少し
気持ちが引き締まる感じがするよ。
それに、紗羅にあてる手紙だがら、
嘘も飾りもなく俺の今を書くよ。

まず結論から。
俺、ここに残ってよかったよ。
俺がここに残りたいって言ったとき
誰もが反対してその中でも一番反対したのは紗羅だったね。
それから考え直して一番に俺の擁護してくれたのも紗羅だった。
紗羅の心境にどんな変化があったのか俺は考える余裕もなくて
ただすごく感謝したんだ。今もすごく感謝してる。

紗羅、ありがとう。

遥がいない絶望は俺を空白にした。
けれどそのまま立ち止まっていられるほど
世界は俺を置き去りにしないでいてくれたみたい。

こっちに残る条件も
新しく始まった高校生活も
俺が何をするべきかの指針をくれた。
あれからまだたった半年しか経ってないんだけど
本当にいろんなことがあって俺は今、笑えてるよ。

バカバカしいことを言って笑い合う友人もいるし
いかに今まで遥に頼り切った子供だったのか分かることもできた。
ああ、もちろん今もまだ一人じゃ何もできない子供だってのも分かってる。

ただ、そういうことに気づいただけ大人になったかな。

おとといから夏休み、サマーバケーションに入りました。
俺は一応学校経営者なので(笑)やることはたくさんあります。
放っておけない危なっかしい友人や居場所もいくつかあります。
だから今年の夏はそっちに行けないや。

と、言うのは建前でまだちょっとそっちに行くのは怖いです。

この手紙も強がったことを書いたかなと思うくらいに
俺の中の遥は偉大で絶大で俺の全てだから
実はまだぐらつく足元で生きています。
薄情を承知でもう少し時間をください。

来年の夏はきっと。

そのときは遥の眠る場所を教えてください。


親愛なる紗羅、今日も明日も美しく元気で

From月代白雨


今年の桜は遅咲きらしい。
もうとっくに咲いていてもおかしくないのに
咲き誇るのは来週末あたりになるのだろう。

来週の終わり。
この春から入学する高校の
入学式はちょうどその頃にあたる。

俺はたぶん間に合わないから
5日遅れの4月11日に登校の手続きをしてもらっている。
本当はもう直見高校には入学できないんじゃないかと思った。

遥がいなくなってしまったから。

遥がいなくなって
俺の唯一の光が消えて
どうなってしまうのかわからなかったのに

気づけばこうして息をして
気づけばこうして地面に立って
気づけばこうして未来に備えて
まだ生きている自分がいることを不思議に思う。

俺は遥だけを見て生きてきたし
遥だけが俺の居場所だと信じてきたけど
案外いろんな人に支えられてたってことに
今更ながら気づかされたからかもしれない。

生きていく。
遥はもういないけど、生きてく。
5年も先を生きた遥はまだ俺のお手本で
まだあと5年はその背を追うことが可能だから

「遥が生きた5年先と
 遥が背負うはずだったことを
 俺の糧にして未来を生きてみたい」

だから俺をもう少し
遥と生きるはずだった場所に戻して。

そう言ったら絶対反対だった紗羅が
「なんてバカ」
と俺の頭を抱いて
「わたしからもお願いします
 白雨の好きにさせてあげて」
と俺の言葉を援護してくれた。
それから折り合いをつける話し合いが始まって
いろんな条件というかたぶん俺を思いやるいろいろを与えてくれた。

いちばんの条件は景山さんの存在。
ずっと遥の補佐をしていた頼れる人だ。
一人暮らしや学校生活に干渉しないけど
のたれ死なない程度には補佐人になってくれる。

もちろん景山さんの役目はほかにもある。

俺の通うことになる直見高校はその名の通り
直見遥の父親の経営する学校関連施設であり
本来なら後を継ぐ遥がこの春から運営に携わるはずだった。
その遥の空席を俺と景山さんで埋めることも条件のひとつだった。

俺と景山さんで、なんて言ってはいるけど
実際のところ通学する生徒が経営者じゃまずいと言うだけで
景山さんには別の大事な仕事が任されているということだ。
つまり景山さんを隠れ蓑にして運営を任されているのが俺。

今年から共学になるという大事な時期に
俺になんか任せていいのか疑問だけど
遥と生きてきた今までがあるから
遥を見てきた今までがあるから
なんとかなるんじゃないかと思う。

俺が遥を失った世界に
打ちひしがれるひまがないように
あてがうものが学校運営ってどうなの
と、規模の大きさに笑っちゃうけどありがたい。

遥はもっとたくさんのことを背負ってたから。
そうしながら俺を支えて守って側にいてくれた。

遥、俺、遥の学校に通うよ。

入学式には満開を予想される桜は
俺が登校する日まで散らずに待っていてくれるだろうか。




ものごころついたころからただ漠然と
「かえりたい」と思っていた

「帰りたい」どこへ?
「返りたい」なにに?
「還りたい」いつへ?

答えはいつも出ない

ただ漠然と感じるのは
「ここには自分の居場所はない」
というふわふわした頼りない居心地

感情がとぼしかった
悲しいのか寂しいのか
どうしたいのかわからないまま
気がつけば放置された家の窓辺で
餓死寸前で毛布くるまっているところを保護された

このときに初めて
ああ、死ぬところだったのだと気付いた

案外「死」はいつも身近にあった

俺を生んでくれた母親は
ノイローゼで自殺したという

二番目の母親は俺を放置して
どこかへ行ってしまったらしい

三番目の母親はとてもいい人で
俺に大切な妹をくれた
けれど戻って来た二番目の母親が
俺たちに傷害事件を起こしかけて
俺の居場所はまた曖昧なものになった

「自分は邪魔な人間なんだな」

と思うほど謙虚でも卑屈でもなかったのが
俺がここまでずうずうしく生きて来られた理由かもしれない

言われたとおりに
言われるがままに
ただなにも感じずに漠然と生きていた

そんなときに目が覚めるような光に出逢った

神様、やっと出逢えた光なんだ
神様、やっと許された居場所なんだ
俺なんかいつ消えてなくなっても構わない

だから
だから

やっと見つけた光を
やっともらった感情の素を
どうか、どうか、

俺から奪わないで
それなら俺の肉体ごと魂ごと命を奪って

どうか、神様、どうか
「そんなん祈ってないで
 俺に好きだと唱えてろバカ」

この世は嘘ばかりだ
この世は嘘ばかりだ

俺のたったひとつの光は美しくも儚く消えた
俺の生きる理由も生きてこれた足もとも崩れた

なんてもろい
なんてもろい

俺は光は失った
けれど光は俺に居場所を
優しい思い出の残り香が残る居場所を残した

なあ、逢いたいよ
夢でも逢いたいよ
なんとか生きてるよ
なんとか立ち上がってるよ

もう、後を追いたいとか
投げやりなこともしないから
だからさ、今日くらい、4月1日くらい、
せめて夢の中で笑って出てきてくれよ

ずっと言えなかった言葉を言うから
「バカだなぁ」って頭叩いて笑ってくれよ
嘘だと思うから、夢だと思うから、だから言うから

なあ、逢いたいよ

越乃はまさに台風のようだった。
ばーっと現れてどどーっと去っていった。
3日間。退屈しなかったしそれなりに楽しかった。

「なんかさ、うん。来てくれてありがとう。
 楽しかった。」
「そんなこと言うと接吻しますよ。
 女の子紹介してくれって言われた時は驚きました。」
「3番目の子って言っただけだよ。
 どれだよ!だろ」
「俺はね先輩。」
「ん?」
「やっぱ女の子のたおやかさというか
 小さくて可愛らしいのがいいなあって
 先輩がそう思ってくれて上杉を振ってくれるの期待していたんですが。」
「なにそれ。」
「それでね、女の子にふらふら~っと言った先輩を
 今度は俺が取り戻す心つもりだったんですよ。」
「小さくて可愛い女の子にふらふら~と行った俺を
 俺より頭ひとつぶんでかいおまえが取り戻すのか?」
「できそうじゃないですか。俺なら。」
「俺はおまえのその自信は尊敬するよ。」
「ありがとうございます。先輩、」
「なんだ?」
「帰国したら上杉に
 俺と先輩が愛をはぐくんだ話してもいいですか?」
「普通にだめだろ。はぐくんだ覚えもないし。
 そうだな逢いたいって伝えといて。」
「うわあ。残忍な人ですね俺にそれを頼むんですか。
 お断りします。」
「ははっ。んじゃ気を付けて帰るんだぞ。
 また、日本で、学園で、な。」
「たまに優しいのがむかつきます。大好きです。」
頬にキスされたけどまあ、許すよ。


『虚像5』


宿舎の書斎でソファに掛けて本を読んでいたらあいつが来た。
今日はどうしたことか何にも言わないし睨んでもいない。
まあ、どうでもいいけど。

気がついたら俺の隣に腰掛けてぼんやりと書斎の棚を見つけている。
俺は無視して読んでいた本へ集中する。
無駄にこいつに構っても時間の無駄だ。

読み終えてもまだこいつはそのままだった。
なんなんだいったい。
続きの本を探して見つけたのは天井ギリギリの棚。
貨車がついていて360度すべてに掛けられる梯子を合わせて
登ってはみたもののいまいち届きそうに無い。と、思えば、
「代わる。どいて。」
とこいつが登ってきた。
まあ、この身長だ。余裕だよな。
「はい。」
「ありがと。」
「っ!!!!」
「なに?」
「別に。」
変な奴。けどなんか今日は敵意を感じない。
「・・・だ」
「え?」
「おまえなんか嫌いなんだ。」
「ああそう。」
今日は棘が感じられない。
それでも言われてることは同じだけど。
「・・・で」
聞こえないっての。
なにが言いたいんだ。
顔を近づけると驚いたように目を見張って固まった。
「なに?」
「・・・・・・・・・・・・・」
口はぱくぱくしてんだけど声が出てない。
読唇術でもしてくれってか。
って近づいてああこの距離。
「逃げてくれないと唇触れるんだけど?」
唇と唇が触れそうな距離で言ってみる。
こいつの心理ってほんとつかめない。
「本、とってくれてありがと。
 嫌いならちゃんと逃げてくれ。」

嫌い嫌いと言われてばっかだからむかついた
わけじゃなくてたぶん俺は

上杉が恋しい。
逢いたい触れたい顔が見たい。
 

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