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賑やかだった体育祭も学園祭も終わった
どちらも月代は眩しいばかりの活躍で
目を閉じた残像にだって輝きを放つ。

どうしてあんな人がいるのだろう?
どうしてあんな人と俺は付き合っているのだろう?
どうしてあんな人が俺なんかと付き合おうと思ったのだろう?

そういうことを考え始めるとキリがないのだけれど
「上杉、待ってた。一緒に帰れる?」
特に用事のない放課後の日も暮れた頃
俺が生徒会の仕事を終えるのを見計らって
影が伸びる廊下や玄関近くの片隅で待っている月代

こんな時間まで俺のために月代が待っているのだ

「もう待ってなくてもいい」
「ん?」
こんな時間まで彼は俺のために時間を潰して
待っていてくれていることが心苦しい
俺なんかのためにそんな時間の使い方を
させてしまっていることが心苦しい
だからといってこの返答はないだろうとは思う

「その、悪いから。
 月代はこんな時間まで用事ないだろう?」
「それなりにあるから気にしないでよ
 ・・・・・・上杉が迷惑じゃなければ」
迷惑なわけはない
そんなはずはない
「うん」
「じゃ帰ろう」
そんなに長い道のりじゃない。

駅までは徒歩で15分
それだけの道のりのために
それだけの道のりを俺と歩くために
待ってくれている月代に俺は何を返せばいいのだろう。

となりを歩く月代は
綺麗な横顔のままで
俺の視線に気づいて目を合わせては
にっこり笑うのだけれど俺は俯いてしまう

そんな俺を月代は申し訳なさそうに
白い息を吐いてまた横を向いて歩く
誤解されてないといいのに
この気持ちをこの想いを

ちゃんと届けていないのだから
ちゃんと届いていないのだろうが
それでも月代はいつも俺を待っていてくれる
月代は待っていてくれるのだいつも俺のために
だから大丈夫
ずっと大丈夫
今日も大丈夫

「ありがとう」
そう言ったら
「こちらこそ」
と月代が言った
言われて俺は鼻先がツンとした
俺はなにもしてないのにこちらこそだって。

『』

「それって月代先輩の自己満足なんじゃないですか~?」
なぜだか俺を好きだとかいう
月代との仲を知っている後輩が言う。
「自己満足?」
「そ~ですよ。
 いつも待っていられると思わせといて束縛してるじゃないですか~
 生徒会の仲間で寄り道していこうとかそ~いう時もいるんでしょ?
 上杉先輩はどっち取りますか?」
「それは待っていてくれた月代を・・・・・・」
「ほらほら~束縛じゃないですか~」
生徒会が出払うのを見計らって現れる月代だが
昨日は忘れ物を取りに戻ったこの後輩に見られていたらしく
なぜあそこにあの時間に俺を待つ月代がいたのか問われたばかりだ
 



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