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越乃はまさに台風のようだった。
ばーっと現れてどどーっと去っていった。
3日間。退屈しなかったしそれなりに楽しかった。

「なんかさ、うん。来てくれてありがとう。
 楽しかった。」
「そんなこと言うと接吻しますよ。
 女の子紹介してくれって言われた時は驚きました。」
「3番目の子って言っただけだよ。
 どれだよ!だろ」
「俺はね先輩。」
「ん?」
「やっぱ女の子のたおやかさというか
 小さくて可愛らしいのがいいなあって
 先輩がそう思ってくれて上杉を振ってくれるの期待していたんですが。」
「なにそれ。」
「それでね、女の子にふらふら~っと言った先輩を
 今度は俺が取り戻す心つもりだったんですよ。」
「小さくて可愛い女の子にふらふら~と行った俺を
 俺より頭ひとつぶんでかいおまえが取り戻すのか?」
「できそうじゃないですか。俺なら。」
「俺はおまえのその自信は尊敬するよ。」
「ありがとうございます。先輩、」
「なんだ?」
「帰国したら上杉に
 俺と先輩が愛をはぐくんだ話してもいいですか?」
「普通にだめだろ。はぐくんだ覚えもないし。
 そうだな逢いたいって伝えといて。」
「うわあ。残忍な人ですね俺にそれを頼むんですか。
 お断りします。」
「ははっ。んじゃ気を付けて帰るんだぞ。
 また、日本で、学園で、な。」
「たまに優しいのがむかつきます。大好きです。」
頬にキスされたけどまあ、許すよ。


『虚像5』


宿舎の書斎でソファに掛けて本を読んでいたらあいつが来た。
今日はどうしたことか何にも言わないし睨んでもいない。
まあ、どうでもいいけど。

気がついたら俺の隣に腰掛けてぼんやりと書斎の棚を見つけている。
俺は無視して読んでいた本へ集中する。
無駄にこいつに構っても時間の無駄だ。

読み終えてもまだこいつはそのままだった。
なんなんだいったい。
続きの本を探して見つけたのは天井ギリギリの棚。
貨車がついていて360度すべてに掛けられる梯子を合わせて
登ってはみたもののいまいち届きそうに無い。と、思えば、
「代わる。どいて。」
とこいつが登ってきた。
まあ、この身長だ。余裕だよな。
「はい。」
「ありがと。」
「っ!!!!」
「なに?」
「別に。」
変な奴。けどなんか今日は敵意を感じない。
「・・・だ」
「え?」
「おまえなんか嫌いなんだ。」
「ああそう。」
今日は棘が感じられない。
それでも言われてることは同じだけど。
「・・・で」
聞こえないっての。
なにが言いたいんだ。
顔を近づけると驚いたように目を見張って固まった。
「なに?」
「・・・・・・・・・・・・・」
口はぱくぱくしてんだけど声が出てない。
読唇術でもしてくれってか。
って近づいてああこの距離。
「逃げてくれないと唇触れるんだけど?」
唇と唇が触れそうな距離で言ってみる。
こいつの心理ってほんとつかめない。
「本、とってくれてありがと。
 嫌いならちゃんと逃げてくれ。」

嫌い嫌いと言われてばっかだからむかついた
わけじゃなくてたぶん俺は

上杉が恋しい。
逢いたい触れたい顔が見たい。
 

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