先日まで土砂降りの日々が続いたかと思えば
今日は一転、平均気温34°予想の真夏の猛暑日。
寝苦しくて目覚めたらすでに夜は開けていたAM4時40分。
あーこの時期ってこんな時間からもうこんなに明るいんだ。
二度寝も面倒くさくて顔洗って起きることにした。
遼で同室の生田が物音で起こしてしまったか
仕切られたパーテーションの向こうから
「今日は祝日で休みだよ~」
と鼻にかかった眠気の声で言った。
「祝日?」
「海の日だよ~お休み」
そうか、今日は祝日で海の日か。
そういえば、部活はAM7時からだったな。
それで熱中症が懸念されるAM10時までだったっけ。
確かに今日は暑い一日になりそうだ。と、
頭上に広がる青い空と形を作り始めた入道雲を仰ぎ見る。
サッカーは屋外競技だから太陽に照りつけられて体力を奪う夏を
嫌いだと言う奴はけっこう多いのも分かるけど俺はそんなに嫌いじゃない。
だからこそ夏場に強いフィジカル面を鍛えれば差が付けられるチャンスだろ。
今日も靴の紐をギュッと占めて軽いストレッチをしてからランニングに向かう。
これは朝練があっても部活のない日でも雨の日でも変わらない俺の朝の日課。
寮の門を出たら海沿い側の道路脇の歩道をゆっくりと走り出す。
少し強いくらいの海風がぶち当たってきてすごく気持ちがいい。
少しずつ速度を上げながら堤防を走り抜けて木陰へダッシュ。
そこからさらに海沿いに続く真っ直ぐな道をひたすら走って
折り返しの陸橋が見えてきたら階段を登って渡って
そんでそのまま元来た道を折り返して寮まで帰る。
この距離だいたい10キロ。
寮に戻るのは遅くて1時間。
シャワー浴びて髪乾かして食堂で朝食。
飯食って準備して部活練習グラウンドへ向かう。
生田が「水品今日早くね?」とか言ってたけど、
だからなんだとしか思わなかったのでそこは無視。
『海の日』
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