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「俺の秘密聞いてくれる?」
唐突というわけでもないけれど
昼休みに屋上で俺と古泉と月代で飯食い終えて
いつもどおりだらだら話してたところで月代が言った。

『秘密』

「秘密って、こないだのアレ?」
古泉が問う。

アレってのはアレだ。
こないだのスポーツテストの約束事。
俺が一方的に勝負を挑んだスポーツテスト。

勝敗のつけ方なんて特に決めてなかったけど
月代はその日体調を崩してたみたいで途中で抜けた。
だからなのか月代は「水品の圧勝だったな」とか言った。
「棄権」は「負け」ってことらしいが俺は納得いかなかった。

なにせサッカー部推薦入学の俺は
帰宅部で熱まであった月代に走りで完勝できなかった。
(つまり100m走で負けた。なんとか50と200は勝ったけど)

そんでそれを負けとした月代が言ったんだ。
「何がいい?」って。
別に負けたら何するとかも決めてなかったし
俺はとにかく月代と競いたかっただけだから
いらないって、そもそも病人相手に勝負もあるかって、
そう言うつもりだったし、そう言うべきだったと今も思う。

けど、
俺の口から出た言葉は
「秘密教えろ」だった。
横にいた古泉はが呆れ顔だったのは正しい。
月代本人は「いいよ」って何を話そうか考える顔をした。

違うんだ。
いや違わないけど。
そういうつもりはもともとなかったんだ。

けど、月代の様子を見に行った保健室に
なんでか接点のなさそうな上杉がいてさ
そんでその上杉がなんか意味深な顔で
「月代が熱を出したのは俺のせいだから」
とか言うもんだからもやっとしたんだ。

そんなん俺知らねーし。
なんなの?その言い草。
まるで上杉と月代だけの
秘密が存在するような言い方。

で、
「秘密教えろ」
となったわけだ。
さすがに上杉との、とは言わなかったけど。

アレ、の説明は終わり。
そんで今何らかの秘密を
月代が話そうとしている状態。
何を言うつもりなのかいつになく真剣な顔。
これって結構まじめに秘密打ち明ける感じ。

月代が口を開きかけたトコで、
「待って。ストップ」
古泉が遮った。
「なんだよ古泉」
なんとなくほっとしながら訊ねる。
「俺は勝負してないし、勝ってもないのに、
 聞いてもいいの?」
だって。
確かに古泉は関係ないのかもしれない。
けど、さっきの、月代の顔見たらなんか、
俺だけが聞いてもいいものかと思ったんだ。
だから聞くなら古泉も一緒がいい気がするんだけど。

「いいよ。むしろ聞いて欲しいんだ」
月代はなんてことないように笑った。
古泉はそれでも納得いかない顔で、
「う~ん。ちょっとまって」だってさ。

「なんか不公平」

少し考えてから古泉が言った。
ああ、さっきの月代の顔見たら
確かにそう言いたい気持ちは解る。
月代の秘密は聞きたいし知りたいし
だからあの時小狡くもああ言ったけど
月代の負けとか思ってないのにそれってやっぱ、

不公平。
だよな。

「不公平?」
って月代は首をかしげて笑うけど
「不公平」
って古泉が念を押すようにもう一度言った。
俺も「そうだな」って古泉に不本意ながら同意した。

「だから、俺も水品も秘密言うよ」
おいおい。俺の同意なしかよ古泉。
まあ、うん、同意するけどさ。
つーか・・・・・・

「・・・・・・構わねーけど、俺、秘密って浮かばねぇんだけど」
聞かれりゃ何だって答えるけどそれじゃダメなのか?
ダメなんだろうな。そう言うのjは秘密って感じがしない。
月代には強要しといて自分は浮かばないってどうなんだ?

「俺もすぐには浮かばないから
 つっきー明日。明日秘密の交換しよう?」
古泉が提案する。
俺は明日になっても浮かばない気がするけど
とりあえずうんうん頷いて月代の顔を見る。
「律儀だな~」
って月代は笑って
「ありがとう」
って嬉しそうに言った。

ああ、俺、同意して良かった。
古泉がいてくれて良かった。
一方的にならなくて良かった。

秘密。
秘密か。
どうしよっかな。
マジで浮かばない。
月代は何言うつもりだったんだろうな。
古泉はきっとそれなりのこと考えて来るんだろうな。
マジで俺はどうしよう。でも月代の秘密聞きたいしな。

そんなことを考えてたら古泉が
「浮かばなかったら水品の秘密は俺が話してあげるよ」
だって。

はあ?
俺が浮かばない俺の秘密をなんで古泉が話せるんだよ?
意味がわからないけどニヤニヤしてるから何かあるらしい。

******

スポーツテストとかアレについての説明を加えたもんだから
思った以上に長くなってしまいました。前後編とか。
一応書くだけ書いてサイトアップの際に考えます。

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