彼を見たとき言いようのない感情が広がった。
『』
彼は高校に5日遅れで入学してきたクラスメイトで、名前は月代白雨。
少し長めの黒い髪と当たり障りのない表情。
理由なんてこれといってない。
ただ、
なぜか目が離せなくて、
なぜか強く心惹かれた。
隣の席に彼が着いたとき、
机に手をついて俺を見て笑った。
笑って「お隣さんよろしくね」と笑った。
このときに俺は一目惚れというものを認識したのだと思う。
相手が同性だとか考えもしないほど
俺は確かに出逢った瞬間から彼に焦がれた。
ただそれだけのことが奇跡のように降って湧いた。
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