古泉
5月23日
生田が月代が女子と自宅マンションで話しているのを見たと言っていた。
なんでもかんでも報告する義務なんかないけど
月代は月代にとって重要なことは俺らに話してくれる。
だから月代にとってそれはそんなに重要じゃないんだろう。
月代ごとについてはなんでもかんでも気になる水品は騒いでたけど
月代のことが好きで聞き耳を立てずにいられない上杉は青い顔してたけど
俺は、別にそんなに気にするほどのことじゃないって思うから聞き流してた。
気になるのは、上杉と水品の態度だ。
なにせその話題を提供してくれた生田が、
6月1日に再びその子と月代が逢うらしい、との
未来の話題までもたらしたものだから動揺もするだろう。
過去のことはどうにもできない。
自分の未来のことはどうにかできる。
他人の未来のことは条件次第でどうにかできる、かもしれない。
そういうことだ。
水品はバカだし
上杉は賢いけれど
どっちもどっちな気もする。
俺は見守るだけでいいのかと時々思う。
変な胸騒ぎを感じながら変わらない日々を願う。
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