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15の誕生日に人間をもらった。
親も親戚も殆ど顔を合わせない環境にあるのに
こういう贈答祝は過度なほどな日常だったがこれは…?
「ありがとうございます。」と礼は口にしたもののこれは…?
とりあえず俺と執事と家政婦(通い)数名のいるこの屋敷に招き入れてみたけど
ぶっちゃけいらねえし。何に使えるっつーの?俺、何でも人並み以上にはできるんだけど?

『誕生日に人間をもらった』act1

この身の所有者が決まった。
正直こんな俺を所有したいと望む人間などいないと思っていた。
案の定、所有者たる方も、冷やかな、蔑むような目で俺を見て反らした。

「あんた、なにができんの?
 俺のペットっつーか、
 オトコ相手に性欲わくかの実験台くらいにしかなんねぇよなあ。」
ああ、まったくだ。
対人間恐怖症を克服したばかりの外出恐怖症持続中の俺にできることなどない。
所有者の彼が何を俺に臨むのか具体的には理解できなかったが役に立てるならなんでもいい。

誰か、俺が、生きている、理由を、許しを、くれないか。

「脱いで。」
部屋に行くとそう言われた。
「なにを?」
「服。全部。」
風呂にでも入るのだろうか?
そういえばこの部屋には隣接した個人用の大風呂が備わっているらしい。
「汚い身体だなあ。なにその痣?」
ああ、そうだろう。いつ付いたのか付けられたのか、痛みに鈍感な身体に
いつの間にか、いや、常日頃から与えられたもの。存在の意義でもあるような跡。
「ま、いいや。」
ぺろりと胸から乳首まで舐められた。
所有者がこんな俺のそんなとこ舐めるなんて。
「汚いっで・・・すっ」
「知ってる。」
舌先で突起を軽くつつかれた。
「はっ」
思いがけなさすぎて驚いたのと同時に言い知れない疼き。
「なに?いい反応?」
「っ!」
乳首をかまれた。痛くてじんじんしびれる。
この人は俺なんかにこんなことして楽しいのだろうか?
「へえ、色気、なくはないけどね。
 でもやっぱ汚い身体。」
「すみません。」
自分で見下ろしてなるほどその通りだと思った。
青い痣、黒い痣、赤い痣。消える前に増えた痣。
「素直すぎてつまんない。」
「え?」
「いいよ、なんか、飽きた。」
飽きた?飽きられた?
「あ…」
「んなすがるように見られてもねえ。
 とりあえず風呂でも入ってきてよ。」
「あの…」
「俺が所有者だとか言いながら
 他人の付けた痣だらけの身体ってありえないし。」
「す、すみません。」
「いーから風呂、入って来て。
 そこのドアの向こうだから。
 しっかり洗わないと、
 綺麗にしとかないと、
 酷いよ?」
「はい。」
「ごゆっくり。」
笑う彼を見て初めて気付いた。
自分の所有者は背が高くて精悍な顔立ちの美しい男だった。

***


 

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