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広夢様は魔法使い。
広夢様は俺の神様。
ダテ眼鏡を掛けるとそこに壁ができたみたいで
人との間に一枚フィルターができた気がして
透明人間とまでは言わないけれど人の目が
ずっと気にならなくなったんだからすごい。

すごいすごいすごい。
すごいすごいすごい。

感情を表すと殴られていた俺は
感情を押し殺すことで逃げてきたけど
感情をいちばん表すのは顔の表情で
それを見知らぬ他人にさらすのは感情をさらすのと同じことで
それを俺は人に見られたくなかったから外出恐怖症だったんだ
じゃないと今屋敷から10mも離れてひとりでいるなんて説明がつかない。

ダテ眼鏡ってすごい!広夢様ってすごい!
すぐに走って屋敷まで逃げ戻るんだけれど
その間に一人の子供とすれ違った。
全くの他人とすれ違ったんだ。

自分に驚いてちょっと興奮して使用人の林さんに話したら
「よかったですね。」
と微笑んでくれた。
勉強も順調で
10mも屋敷からひとりで歩けて
その上知らない人とすれ違えた。
俺、変わってきたよ、成長してるよ、広夢様。
ねえ、俺を見て、俺を褒めて、俺の頭を撫でて。

「広夢様、御帰りなさい。」
「ただいま。」

さいきんきになることがある。

広夢様が俺を見ない気がする。
冷たいって言うよりそっけない。
挨拶を返してくれるけどそれだけ。
「彩、」って名前を呼んでくれないし、
ここのところずっと笑顔を見てないよ。
綺麗な顔をふっと緩めて笑う綺麗な笑顔。
俺の大好きな人の大好きな美しい笑顔が見たい。

「広夢様、」
「今はダメ。」
勇気を出して声を掛けたけれど
タイミングが悪かったみたいで断られた。
「ごめんなさい。」
ぽつりと言ったら
「うん。また今度ね。」
また今度。それはいつなんだろう。
他人があんなに嫌だったのに広夢様が構ってくれないとこんなにも寂しい

「広夢様?」
「はい。」
「どうでしょう。
 私にはいつもとお変わりないように見えますが。」
「そうですか。」
林さんにはいつもと変わりなく見えるんだって。
俺にだけ冷たいのかな。俺にだけ違うのかな。
あからさまにしょげているだろう俺を気遣ってか林さんが言った。
「広夢様はあまり人にご執着なさる方ではないのですよ。
 ですから貴方にあんなに構う広夢様には初め驚いたものです。」
「そう・・なんです・・・か?」
「ええ。
 今はあんなにも穏やかですが
 大変な時期もあったのですよ。
 それこそ誰も寄せ付けないほどに。」
「誰も?林さんも?」
「私も寄せ付けないときもありましたね。」
「俺には想像できないです。
 広夢様はいつも凛としていて完璧で何にも動じない
 俺には奇跡の人にしか神様にしか見えないです。」
「そうかもしれませんね。
 貴方にそう思われたいと思いながら
 そう思われるのが少し苦痛に思われているのかもしれません。」
「それは・・・どういう・・・?」
「人は誰しも完全じゃありませんから。
 人は人です。神にはなれませんよ。」
林さんはそう言って静かに部屋を出て行った。

せまいおれのせかいで
おれのかみさまをひていなんかできないよ。
ひろむさまはおれのかみさまでいてくれないと
おれはなににしたがっていきてけばいいんだよ。
だれかがいったじゃないか「支配するものにゆだねれば幸せになれるよ。」って。
なんでもいうことをきくよなんでもするよべんきょうもきょうふしょうこくふくもするよ。
おれのそんざいがふひつようでじゃまだとおもわれたならいつだってしんでもいいんだ。
だから、いきてるあいだは、あなたはおれのうつくしくかんぺきなかみさまでいつくれないとこまるんだ。

「後悔するよ。させてあげる。」
後悔なんてしない。
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