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月代にばかばか言われる俺だけど
(そのぶんばかばか言い返してるけどな、あいつもばかだし)
だからって俺がいつも何にも考えてないわけじゃない。

上杉の告白にはホント驚いた。
上杉は上杉の考えがあっての恋なんだろうとは思う。
上杉が今はまだその時じゃないと決めたんなら俺は言わない。
月代にも誰にも。俺はそこまで無神経な人間であるつもりはない。

でもこの事実を隠せるほど俺は賢くなかったようで、翌日いきなりバレた。



『事後処理』



「なんかこそこそしてるんだよね、君」
昔から人一倍鼻の利く古泉に感づかれた。チッ!タレ目のくせに!
「なんのことだよ?」
「自分で気付かない?挙動不審すぎるよ?」
「どこがだよ!普通だっての!」
「なんなのよ。ホントに無自覚なわけ?」
「だからなんだってんだよ・・・・・・」
「仕方ないから教えてあげましょう」
「なにをだよ・・・・・・」
「つっきー見る回数が多い。
 目が合ったらいつもは噛み付くくせに今日はよそよそしく目を逸らしてます」
「う・・・・・・」
「次に、つっきーの隣の席も気にしてる。
 ・・・・・・上杉?」
「ぐっ・・・・・・」
「ああ!」
「なんだよ」
「口を割らなくてもなんとな~く解った。ていうか確定?」
「なんでだよ」
「でもどうして水品が知ってるわけ?」

あああああああああ・・・・・・!古泉ぃー!
コイツエスパーか?それとも俺が悪いのか?

「間違われたんだよ!」
これで納得できんならマジで解ったなコイツ。
「なるほど、とんだ人違いしちゃったものだね上杉も。
 よりによって水品になんて。で、再チャレンジするって?」
マジで解っていやがるらしい。

「しねぇって」
「ふうん。それから?」
「は?」
「水品は?」
「は?」
なんか昨日も同じ質問された気がする。上杉から。

「あ~まだ気付いてないのね、まあいいわ」
「まあいいわ、じゃねーよ。なにがだよ古泉」
「それは自分で気付くまで気付かないというか認めないと思うよ。水品はね」
「意味解んねー。兎に角、俺は言うつもりじゃなかったんなからな。古泉も言うなよ」
言わねーだろうな、古泉は。と思う。
俺より全然ポーカーフェイスでひらひら笑って
素知らぬ素振りで変化なんか微塵も見せないんだろう。

「俺は言わないけど、水品の態度でバレないようにね。
 とくにつっきー本人に。
 そうねぇ。動揺しそうになったらこのつっきー思い出したら?」
「は?」
古泉が携帯をいじって手渡した。
画面には月代の白目を剥いたアホ顔がこれでもかと映っていた。マジでアホだ月代。
こんなのに告白を試みる上杉はこの月代を見たら眼が覚めるぞ。マチガイナク。
「ぶっははははははは。なんなのこいつ。なんなのこの顔。俺にもくれ古泉」
「いいよ。はい、送信っと」
これ上杉に送ってやろうかな?と、
改めてみたら別に教室で見せないような珍しい顔でもなかった。

なんでこんなのに想いを寄せちゃったんだろうな。
優等生ってのはどっか思考の路線がおかしいのかな。
アイツ結構イイヤツっぽかったし、頭もイイのに、もったいねー。
とか色々どうでもいいこと考えてたら日誌を抱えた月代が弁当片手にやってきた。

「昨日の日誌書き直しだって。
 なんでだよなぁ笹山ちゃん横暴」
「なんて書いたの?」
「書くことないから笹山ちゃんの似顔絵を」
「ばーか。当たり前だろ!ばか月代!」
「おっ?元気になったか?今日いちばんの挙動不審小僧め」
月代にも見抜かれてたのか。不味い。
「うっせ。変な顔」
「変な顔ってなんだよ」
「これだよ」
「うーわー、なんでおまえ俺の顔、携帯の画面で見てんの?
 おまえ俺のことどんだけ好きなわけ?ファンなのか?そうだったのか?」
「どの画面見て、んなことが言えんだよ。このアホ面見ろよ」
「愉快でいいだろアホ面」
自分でもアホ面言いやがった。
もう月代の顔がアホにしか見えなくなった。

マジ古泉には感謝だ。
古泉いなきゃいつかバレてた。
どう考えても本人にバレるのは最悪だ。
それに、やっぱ、古泉にバレて良かったと思う。
俺一人で抱え込むのにはどうにも荷が重い秘密だ。
何か思うことがあったときに相談するならj古泉は適任だ。

そういう訳で本当は不本意だったんだけどごめんな上杉。と、心ん中で手を合わせる。








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