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「モデルもどきやってくんねえか?」
「え?」

そりゃそういう反応するよな。

「もどきだから期待されないよう言っとくけど
 なんか抽象画描きたい気分なんだよ。
 ぼんやりとしたもん描きてぇんだ。
 何描いたんだか解んねぇもんを。」
「ああ、うん。
 そういうのにもモデルっているものなんだ?」

普段ならいらないな。
なんかこいつの事描いてみたいって思ったからだ。
こいつの纏ってる新鮮で鮮麗な空気みたいなもん捕えてみたい。
その正体がなんなのか被写体ならじっくり眺めて観察できんだろ。

「俺にじろじろ見られんの嫌なら別にいいぞ。」
遠慮なく眺めるつもりだから言っておく。
「なにそれ。
 別にいいよ。
 見られたって減るようなもんじゃないし。」
「そーかよ。んじゃ遠慮なく。」
「で、俺、何すればいいの?」
「あー俺は今からでも構わないんだが
 さすがに時間が時間だし明日でいいよ。」
「俺も別に構わないけど?」
「クソガキはクソガキらしく
 規則正しく就寝してろ。
 送る。寮?」
「ううん、特別宿舎。」
「ああそっか。
 ここの生徒になるわけじゃねーもんな。
 しかも学校関係者側の人間だってこと忘れてた。
 ん?つーことは遥と同じとこに寝泊りしてんだっけ?」
「うん。そう。」
「こんな時間うろついてたらあいつごちゃごちゃ言いそうだけど
 平気なのか?」
「一応部屋は別だけど俺しょっちゅう出入りしてるから別に。
 下の階のエントランスから書斎によく行くし。
 遥も書斎でよく寝てたりしてるよ。」
「ああまあ、そういう自由さがいいんだよなこの学校のこの時期は。」
「うん。」
「けどなーいらねぇ懸念もたれそうだし
 俺は送んのは宿舎の手前までだ。」
「そんな心配いらないと思うけど。
 わざわざ送ってくれてありがとう。
 明日、俺、アトリエに訪ねて行けばいい?」
「ああ。遥になんか言われたら遥も連れて来い。」
「言わないよ。
 遥は臣さんに関することは何も言わない。
 遥は臣さんが考えてる以上に臣さんを信頼してるよ。
 おやすみなさい。」

綺麗な顔した天使みたいな白雨は天使みたいなことを言って小さく笑って闇に溶けた。

反則みたいな存在だな、遥。
よくあんなのはべらせておけるよ。
よくあんなに保護者でいられるもんだ。

月の下、青い光に包まれた艶やかな白雨の姿を瞼に描いた。
それから電気も付けずに月明かりが差し込む場所でその色彩をカンバスに塗った。

 


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